えっ?十円玉は10円でつくれないの?

日本硬貨のサイズ

いきなりですが五百円玉の大きさは知っていますか?

五百円玉は直径26.5mm、厚みは約1.8mmです。

 

<日本の硬貨の大きさと材質>

硬貨直径厚み材質
1円20.0 mm1.5 mmアルミニウム
5円22.0mm1.5 mm黄銅(真鍮。銅と亜鉛の合金)
10円23.5 mm1.5 mm青銅(銅と錫(スズ)の合金。
50円21.0mm1.7 mm白銅(銅とニッケルの合金)
100円22.6mm1.7 mm白銅(銅とニッケルの合金)
500円26.5 mm1.8 mmニッケル黄銅(洋白。銅、亜鉛及びニッケルの合金)

日本の硬貨 wikipedia

 

弊社ではオリジナルコイン・記念メダルを製造しています。

例えばお見積もりのお話しのなかで、お客様の予算内で製作できるコインは直径約27mmになるとき「だいたい五百円玉の大きさです」というと簡単に伝わります。

コイン製作のお見積もりで必ず確認するのが金属材質の種類とサイズです。サイズは具体的には直径厚みです。金属の種類で比重が決まっていますのでその重さも決まります。

 

十円玉は十円では造れない?

ところで、先日 あるお客様にコインのお見積もりを伝えたところ

驚かれて「十円玉と同じ大きさだから一個十円で作れると思ってた!」と言われました。

逆にどう計算したら十円でつくれるとおもった?おれの時給を計算してくれw

そもそも十円玉を製造していいのは造幣局だけではありますが。

コインに限ったことではありませんが金属製品を製造するコストには地金代と加工工賃が含まれます。

ちなみに令和四年の10円玉の製造枚数は1億200万枚とのことです。

令和4年度の貨幣の製造枚数を定めました

 

コインの地金代と加工工賃

地金代はコインのサイズでほぼ決まってしまいます。加工工賃のほうが製作個数で大きく変わります。

たとえば100枚の十円玉サイズのコイン製作を受注した場合、ある製作所で1日に100枚コインを造るとします。
一個十円で作るとして地金代が9円で加工工賃が1円で作るとなると、その製作所の日給は100円です。そんなことやってたらその製作所はすぐつぶれるでしょう。

お気づきになるかもしれませんが、加工工賃をそのレベルまで下げるということは大量のコインをとても短い時間で作る必要があります。

十円玉は十円で造れない?それができるのは造幣局レベルの施設をもっているところで、かつ膨大なコインを短時間で製作できればという条件になるでしょう。

ちなみに一円玉の製造コストは3円で、一万円札の製造コストは22円だそうです。お金の価値というのは「信用」で決まるんですね!(「カネはただの紙切れ。手に入れるべきは信用」)

製作個数が増えると製造単価は下がる、減ると単価は上がる。まあ当然のことですよね。

「じゃあいくらで作れるんですか?」

お問い合わせお待ちしています(^-^)

 

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コイン製作 ガイドブック

江戸通貨 / 東京江戸ウィーク2016

今年のシルバーウィークは9月22日から25日まで上野で東京江戸ウィークというイベントが開催されます。

イベントでは江戸時代へタイムスリップしたかのような空間が演出され、和装、食、工芸、芸能の4つのカテゴリで多くの出店があり賑やかになりそうです。「秋ゆかた」が提案されているそうで私もなにか和装してみようかな。

また「江戸通貨」というイベント内だけで利用できる独自の通貨が発行されます。単位は「両」です。

五百両は、表は江戸で流行した碁石を散らしたような石目模様、裏には四つの家紋が入った穴開きコインで、まるで江戸時代に存在していたかのようなデザインです。

 

江戸時代の人々はこのような古銭に紐を通して江戸の町を闊歩し、ときには行きつけの蕎麦屋に立ち寄ったりしていたのでしょうか? 江戸にはこんなことわざもありました。

 

江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ

「宵越しの銭」とは、一夜持ち越す金のことをいう。
江戸の職人は、その日に稼いだ金はその日のうちに使ってしまい、貯めることを潔しとしないのだと、江戸っ子の金離れのよさを誇っていう言葉。江戸っ子のやせ我慢で言っているいうとも受け取れる。

 

いまも東京の職人は江戸の城下・職人の町だった浅草・御徒町や神楽坂などに割りと多いです。このことわざのように生きている人が多い気がする。。(御徒町、貴金属店が多い理由?

こういう話をききました。

江戸時代、吉原で遊ぶお金持ちの商人は、あまり派手な格好をしていると夜道、お侍さんに目をつけられ場合によっては斬られてしまうこともあったそうです。そこで商人は外見はみすぼらしいかっこうをして金ぴかではなく地味なキセルをもってこっそり吉原にはいったそうな。

でも地味なキセルは「赤銅(しゃくどう)」といって黒の中にうっすら紫や赤が見えるなんともいえない美しさがあります。実は赤銅には銅に金がはいっているんです。赤銅のキセルを持っているということは間違いなくお金もってます。。!

着ている服はじつは裏地には派手な刺繍が入っています。赤銅のキセルを片手に遊んで、また帰るときは着物をひっくり返してこっそり帰ったのかも!表と裏、隠し、チラ見せのオシャレ。

30年前までは赤銅や象嵌(ぞうがん)で徽章・社章・記念品を製作することも多かったそうですが、いつのまにか赤銅を求めるお客さんも作る職人さんもほとんどいなくなってしましました。

先日新宿紀伊国屋で江戸火消しの地図を手に入れました。新宿区では矢来町、箪笥町、二十騎町など当時の町名が残っていて地図を読んで感動です。一度でいいから江戸時代にタイムスリップして一日ぐるっと散歩してみたいな。

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一等賞の功績に金メダルを!

職場がチーンとなっていないか?

最近、友人に職場が暗い、空気がどんよりしているという話を聞きました。わたしも似たような経験をしたことがあります。

職場が明るすぎて毎日お祭りみたいでもどうかと思いますが、空気がどんよりの職場で存在感消すように仕事するのはけっこうツライです。

江戸時代、こんなにユーモラスだった日本、楽しく生きるのがむずかしい世の中になったのでしょうか? (個人の経済力はあがっているのに! )


現代は職場内のコミュニケーションについてまじめに考えるときなのかもしれません。

わたしはもっと「褒める」ことを増やしたらいいと思ってます。

オリンピックみたいに職場のなかでも金メダルをあげるのはどうでしょうか?社内でも優秀な成果を上げた社員に、次のレベルに達した新人に、大きな遺産を残して去っていく先輩に。

桐箱に金メダル

金メダルはホントに嬉しいです!小学生のときに水泳大会で金メダルをもらった夏をいまでも思い出します。会社のロゴが入った金メダルは桐箱やケースにしまって大切な宝物です。

周りの同僚だって嬉しいです。組織はチームですから。授賞式のあとの飲み会で一人一人に金メダルをかけて大盛り上がりです。酔っ払ってなくさないように気をつけましょう(^^)

NO2だった彼は次のオリンピックでは金メダルを取るぞと野心に火がつきます 🔥 かれは次は大きな成果を手にするでしょう。

部下が金メダルを獲得したら部長は鼻が高いです。部長仲間に会うたびに自慢です。社内のニュースでも話題性がありそう。「同期の山田、金メダルとったらしいよ。」

どうですか?職場にいいコミュニケーションが増えそうです。また明るい空気を生みそうですね。一人一人ががんばっています。一人一人のがんばりを見直すことにつながるかもしれません。

あなたのグッジョブに金メダルを!

富士山が教えてくれた一文字

日本には富士山がある

先月、ご来光を見に富士山を登りました。人生二回目ですがやっぱり富士山はすばらしいです!

この日は天候がよくなく、スタート地点の五合目では雨がふったりやんだりでした。天候が急転して晴れて登山を開始しました。夜通しで登っていたので頂上付近では私も仲間もヘトヘトでしたが、なんとか今回も頂上まで登りきることができました。

ご来光は5:00AMくらいだったと思います。天候があまりよくないこともあり今回は厚い雲におおわれていて綺麗に太陽が見えてきませんでした。少し残念ですが、それでも3776メートルの頂上付近から見下ろす雲海と大地は圧巻です。

 

富士山頂上ではまさかのサプライズが!?

ご来光のあと頂上まであと少しだったのでゆっくり登っていたら、急に空にとてつもない大きな「」の字があらわれました!あわててカメラをだして撮りました。そのあと数分で消えてしまいました。

ちょうど私にはこの字がしっくりきて、富士山に「やっぱ人だぞ」とアドバイスをもらえた気がしました。海や山や雲、自然、宇宙がもつスケールの大きさに驚き、気にしていることの小さなことに気づくことがあります。富士登山に感謝です。

 

戦国武将の名言
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」(武田信玄)

 

観光地としても別格

富士山五合目や頂上にも食堂やお土産やさんがあり、大変なにぎわいとなっています。年間の登山者は毎年20万人をこえているようです。以外なことにこの2、3年富士山の登山者は減っているんです。2013年に世界遺産に登録されてから、登山者は年々増えていくと予想していました。なぜでしょう?(富士山登山人数集計2015年

さらに五合目には毎時間バスがやってきて五合目周辺を観光・ショッピングして帰っていく観光客もかなりいます。日本一の山 富士山は観光地としても別格です。

頂上にも食堂があってうどんを食べました。山の頂上で飲むコーヒーも最高です。

富士山の頂上の刻印がはいった富士山キーホルダーや五合目の記念メダルも、人生で一回しか経験しないかもと思うと買っておこうと思います ^ ^

 

下りが一番きついかも?

富士登山の下りはきついです。。

直射日光をあびながら五時間近く、永遠とおもうようなジグザグの赤砂利道をくだっていきます。

ぼくら素人に毛がはえたような登山者は登りの時点でほとんど体力を使い切っています。さらに登りきった達成感のあとで下りのときにはじゃっかん心が折れてます。くだりのために水だけは残しておきましょう。

五合目に戻ればごほうびの赤富士ハヤシライスがまっている。それだけを考えて戻ってきました!

 

赤富士ハヤシ
五合目の赤富士ハヤシ、おいしい!

 

 

よみがえれ、かっこいい社章

誇りをもって街を歩ける社章

最近では多くの企業の社員証が、バッジの社章から社員カードに切り替わりました。

社員カードはICチップが埋められているのでオフィスへの入館認証や売店で使えたりします。

社員カードは機能的です。ただし会社の個人情報を常に身につけているため紛失したり盗まれたりすると重要なセキュリティ問題となるので社員はヒヤヒヤものです。

しかし首からぶらさげるプラシチックのカードはあまりかっこよくないです。どの企業も同じように見えて個性もない。やはりビジネススーツにシルバーに輝く社章・ピンバッチはかっこよいです。

 

社章の時代はおわったのか?

社章はもう終わったよ

ちょっと待ってください。SAKAMOTOは長く社章、認定バッジの製造に携わっていますが、近年、再び企業からの社章・ピンバッジの製作依頼が増えてきています。

さまざまな理由があると思いますが、街に社章をつけて無双するビジネスパーソンが増えるとおもうとワクワクします!

 

社章製作のページをリニューアル!↓↓↓

 

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かっこいい社章にするための11の方法

 

社章は日本独自の文化?

社章は会社のロゴがはいったバッジです。父、祖父の昭和世代ではビジネススーツに社章をつけるスタイルは定着していました。このようなバッジは戦後に欧米からはいってきたものでしょうか?

われわれは30年以上、現在の千代田区周辺を発祥とする徽章(きしょう)業界の仕事をしておりますが、先輩方にうかがうと、スーツに社章(バッジ)をつけるビジネススタイルは欧米にはなかった(日本ほど流行していなかった)そうです。

日本マイクロソフトの社章は、米本社にも広がるか?

徽章・社章にみられるロゴを身につけるスタイル。徽章業が江戸の飾職人をひとつのルーツにもつことを考えると、家紋にいきあたります。

家紋は日本最古のロゴです。武家のみならず兜や刀の鍔など武士の時代から日本人はロゴを身につけるスタイルが定着していました。武家以外にも家庭ごとに家紋があったそうです。

そういうえば祖母の着物にも家紋が入ってました。

家紋に残されたメッセージ 桐紋と菊紋

NHKの大河ドラマ「真田丸」がまもなく戦国時代に突入しますが、徳川家、豊臣家、真田家、石田家が家のため未来のために家紋をまとった鎧や兜をつけて戦った熱い姿が、戦後、昭和のサラリーマンがスーツに社章をつけてビジネスの世界で戦った姿と重なります。

社章そのものが素敵なのですが、背景や歴史を知るとさらに好きになります。社章はかっこいい

 

電通の社章がオークションで高値で取引されてる?

NEC社章

Asahi社章

法務省バッジ

 

社章がもつ個性や高級感

シルバーに文字部分を金色にして輝かせる。黒を基調にするなら伝統的に愛されてきた「ダムシン仕上げ」とよばれる焼き漆によるマットな黒は高級感がでます。

社長・会長用には純銀製にしてグレードを上げる。裏にはSILVERの刻印。社章は2cmの小さな世界のなかで材質、デザイン、磨き、メッキ、仕上げで無限の組み合わせで個性を表現することができます。

「現代と伝統の融合」がひとつのトレンドになってきています。たとえば江戸で愛されていた碁石を散りばめたような「石目」や「あらし」模様を入れるのも素敵です。

鏨 (たがね)と呼ばれる彫刻道具で職人が手で入れていきます。

弊社ではイラストレーターを中心にお客様のデザイン、アイデアをもとに仕上がりイメージをつくり、製作へと進めていきます。

企業ロゴ、テーマカラー、プライドをこの小さなバッジの中に反映させる。昔も今も、社章はひとつの企業ブランディング、差別化戦略の形ではないでしょうか。

 

SAKAMOTOは小ロットから5000個以上の製作にもご対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

 

→ オリジナルバッジ・社章のオリジナル製作ページ へ

 

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