今年のシルバーウィークは9月22日から25日まで上野で東京江戸ウィークというイベントが開催されます。
イベントでは江戸時代へタイムスリップしたかのような空間が演出され、和装、食、工芸、芸能の4つのカテゴリで多くの出店があり賑やかになりそうです。「秋ゆかた」が提案されているそうで私もなにか和装してみようかな。
また「江戸通貨」というイベント内だけで利用できる独自の通貨が発行されます。単位は「両」です。
五百両は、表は江戸で流行した碁石を散らしたような石目模様、裏には四つの家紋が入った穴開きコインで、まるで江戸時代に存在していたかのようなデザインです。
江戸時代の人々はこのような古銭に紐を通して江戸の町を闊歩し、ときには行きつけの蕎麦屋に立ち寄ったりしていたのでしょうか? 江戸にはこんなことわざもありました。
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ 「宵越しの銭」とは、一夜持ち越す金のことをいう。 江戸の職人は、その日に稼いだ金はその日のうちに使ってしまい、貯めることを潔しとしないのだと、江戸っ子の金離れのよさを誇っていう言葉。江戸っ子のやせ我慢で言っているいうとも受け取れる。
いまも東京の職人は江戸の城下・職人の町だった浅草・御徒町や神楽坂などに割りと多いです。このことわざのように生きている人が多い気がする。。(御徒町、貴金属店が多い理由?)
こういう話をききました。
江戸時代、吉原で遊ぶお金持ちの商人は、あまり派手な格好をしていると夜道、お侍さんに目をつけられ場合によっては斬られてしまうこともあったそうです。そこで商人は外見はみすぼらしいかっこうをして金ぴかではなく地味なキセルをもってこっそり吉原にはいったそうな。
でも地味なキセルは「赤銅(しゃくどう)」といって黒の中にうっすら紫や赤が見えるなんともいえない美しさがあります。実は赤銅には銅に金がはいっているんです。赤銅のキセルを持っているということは間違いなくお金もってます。。!
着ている服はじつは裏地には派手な刺繍が入っています。赤銅のキセルを片手に遊んで、また帰るときは着物をひっくり返してこっそり帰ったのかも!表と裏、隠し、チラ見せのオシャレ。
30年前までは赤銅や象嵌(ぞうがん)で徽章・社章・記念品を製作することも多かったそうですが、いつのまにか赤銅を求めるお客さんも作る職人さんもほとんどいなくなってしましました。
先日新宿紀伊国屋で江戸火消しの地図を手に入れました。新宿区では矢来町、箪笥町、二十騎町など当時の町名が残っていて地図を読んで感動です。一度でいいから江戸時代にタイムスリップして一日ぐるっと散歩してみたいな。
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「江戸通貨 / 東京江戸ウィーク2016」への2件のフィードバック