通貨不安で金の価格が上昇?
先日、英国の国民投票がおこなわれ英国がEUを離脱することが決定しました。
欧州に対する政治・経済不安からかポンドもユーロも落ちています。各国の株価ももちろんその影響は日本まで。
金の価格は上昇しています。通貨・株が不安定になって資産運用の矛先が金になるのは自然な流れです。
40年間の金のチャートをみてみると、金はドル建てで価格が10倍以上になっています。BREXIT (英国離脱)をきっかけにまた上昇を強めるかもしれません。
SAKAMOTOは金属加工の工房ですので金・銀などの貴金属を扱います。
金の魅力が高まり、純金コイン、K18製キーホルダー、純金製小判などの純金グッズ・金製品の需要も増えてきます。(オリジナルコイン製作のページ)
しかしそのぶん材料コストも上がります。また金は日によって価格が変動しますので調達に注意が必要です。
K18、K24の違い
金に興味があるかたはK18やK 24のといった表記をご存知と思いますが、最初のKの文字の意味は知っていますか?
これはカラット(karat、記号: K、Kt)のKで、金製品の金の純度を24分率で示す単位です。日本では後ろに「金」という略称を付けて24金や18金と呼ぶこともできます。
24分率は、金属を24個に分割して金がいくつ分を含んでいるか分量を示します。
K24というのは24分の24で24個すべて金であることです。つまりK24というのは純金のことです。
K18というのは24分の18が金であることです。18÷24= 75%で金の分量は75%です。残りの25%には銀と銅が含まれています。
K14というのは 14÷24で約58%が金です。K10というのは約42%が金であり実は金は半分以下しか含んでいないのですね。
ちなみにダイヤモンドなど宝石で使われる単位はキャラット(carat、記号: ct、car)です。1カラット=200ミリグラム(=0.2グラム)と規定されており全く別ものです。(キャラットとカラット)。
ちなみに銀は純度を1000分率で示します。例えばシルバー925 (Silver 925)は銀の含有率が92.5%であることを意味します。材質によってばらばらでこの統一感のなさ!
小学校や中学校の数学の問題でこれらを応用したらいい問題が作れるのではないでしょうか?実践的ですし。。
なぜK18にするのか?
K18など金の純度を落とすのには少なくとも三つの理由があります。
一つは加工のしやすさです。あまり一般的ではありませんが金という材質は金属としてけっこう柔らかいため加工(の難しさがあります。そのため金以外の材質(銀や銅など)と混ぜて合金にして硬くします。
二つ目は頑丈な製品を作るためです。上記の通り合金にして硬くすることでより頑丈な製品になります。
3つ目はカラーバリエーションです。より黄色を強くする、白に近くする、ピンクゴールドにする、これらは金と混ぜる銀、銅など割合で可能になります。
もうひとつあるのはコストですね。金製品にしたいけどコストはおさえたい。金の割合を減らせば可能ですね。K10ですと金の割合は50%を下回るので金製品といえないかもしれません。
K24、K18の重さを計算する
K24、K18、SILVER925など金属のサイズから重さを計算するツールをリリースしました。
無料でつかえるオンラインツールですのでご利用ください。
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「金の種類 – K24とK18の違い」への3件のフィードバック