誇りをもって街を歩ける社章
最近では多くの企業の社員証が、バッジの社章から社員カードに切り替わりました。
社員カードはICチップが埋められているのでオフィスへの入館認証や売店で使えたりします。
社員カードは機能的です。ただし会社の個人情報を常に身につけているため紛失したり盗まれたりすると重要なセキュリティ問題となるので社員はヒヤヒヤものです。
しかし首からぶらさげるプラシチックのカードはあまりかっこよくないです。どの企業も同じように見えて個性もない。やはりビジネススーツにシルバーに輝く社章・ピンバッチはかっこよいです。
社章の時代はおわったのか?
「社章はもう終わったよ」
ちょっと待ってください。SAKAMOTOは長く社章、認定バッジの製造に携わっていますが、近年、再び企業からの社章・ピンバッジの製作依頼が増えてきています。
さまざまな理由があると思いますが、街に社章をつけて無双するビジネスパーソンが増えるとおもうとワクワクします!
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社章は日本独自の文化?
社章は会社のロゴがはいったバッジです。父、祖父の昭和世代ではビジネススーツに社章をつけるスタイルは定着していました。このようなバッジは戦後に欧米からはいってきたものでしょうか?
われわれは30年以上、現在の千代田区周辺を発祥とする徽章(きしょう)業界の仕事をしておりますが、先輩方にうかがうと、スーツに社章(バッジ)をつけるビジネススタイルは欧米にはなかった(日本ほど流行していなかった)そうです。
徽章・社章にみられるロゴを身につけるスタイル。徽章業が江戸の飾職人をひとつのルーツにもつことを考えると、家紋にいきあたります。
家紋は日本最古のロゴです。武家のみならず兜や刀の鍔など武士の時代から日本人はロゴを身につけるスタイルが定着していました。武家以外にも家庭ごとに家紋があったそうです。
そういうえば祖母の着物にも家紋が入ってました。
NHKの大河ドラマ「真田丸」がまもなく戦国時代に突入しますが、徳川家、豊臣家、真田家、石田家が家のため未来のために家紋をまとった鎧や兜をつけて戦った熱い姿が、戦後、昭和のサラリーマンがスーツに社章をつけてビジネスの世界で戦った姿と重なります。
社章そのものが素敵なのですが、背景や歴史を知るとさらに好きになります。社章はかっこいい!
社章がもつ個性や高級感
シルバーに文字部分を金色にして輝かせる。黒を基調にするなら伝統的に愛されてきた「ダムシン仕上げ」とよばれる焼き漆によるマットな黒は高級感がでます。
社長・会長用には純銀製にしてグレードを上げる。裏にはSILVERの刻印。社章は2cmの小さな世界のなかで材質、デザイン、磨き、メッキ、仕上げで無限の組み合わせで個性を表現することができます。
「現代と伝統の融合」がひとつのトレンドになってきています。たとえば江戸で愛されていた碁石を散りばめたような「石目」や「あらし」模様を入れるのも素敵です。
鏨 (たがね)と呼ばれる彫刻道具で職人が手で入れていきます。
弊社ではイラストレーターを中心にお客様のデザイン、アイデアをもとに仕上がりイメージをつくり、製作へと進めていきます。
企業ロゴ、テーマカラー、プライドをこの小さなバッジの中に反映させる。昔も今も、社章はひとつの企業ブランディング、差別化戦略の形ではないでしょうか。
SAKAMOTOは小ロットから5000個以上の製作にもご対応いたします。お気軽にお問い合わせください。
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