SAKAMOTOでは創業以来、主に徽章の製作、特に金型の製造に携わってきました。
最近では、徽章(きしょう)という言葉をあまり聞かなくなりましたので、あらためて徽章についてまとめてみました。
徽章とは?
徽章は もとは騎馬武者が担ぐ旗印でした。徽・記・章は「しるし」を意味する漢字ですが、歴史的には騎馬の旗印で、現代ではそれが 身分や階級をあらわすものとなっています。
そのため現在では、身分・役割などをしめす メダル・ボタン・バッジ・ペンダント・ワッペン・トロフィーなどをまとめて徽章と呼んでいます。たとえば軍隊が身につけるバッジや 弁護士バッジなども徽章の一部です。
よみがえれ、かっこいい社章
徽章の歴史
徽章の歴史は西暦600年ごろから始まると言われています。
中国から伝わった金工技術が江戸・明治時代まで発展していきました。明治時代には西洋化が進み、錺職(かざりしょく)や金工職人の手によって、武具などの家紋がボタンやバッジなどの装身具・勲章へ変化していきました。
東京では数多くの徽章屋が誕生し、全国に広がっていきました。特にもともと錺職が多かった浅草周辺や御徒町は徽章業が盛んでした。
徽章と記章の違い
徽章と記章は同じ読み方ですが、違いはあるのでしょうか?
記章は、参加者や関係者に対して記念として与えられるしるし(メダルなど)を指すようです。そのため 身分や階級をしめす徽章とはじゃっかんの違いがあるようです。
また徽という漢字が常用漢字ではないため、法令的には徽章を記章と記載します。今はあまり使い分けは意識しなくてもよさそうです。
簡単に徽章とは何か、徽章の歴史、紀章との違いについてまとめてみました。最近あまり聞かれない言葉なので参考になれば幸いです。
ブログ「東京のメダルとコインの製作所」
社章・認定バッジの 作成