2020年も金メダルはダウンロードできない

先日、広告代理店のお客さんのところへいくつかサンプルのメダルをもっていき、細かいデザインやメッキ色・明暗について打ち合わせしていました。

打ち合わせのあと、SAKAMOTOの工房が神楽坂にあるという話の流れで、新宿区で盛んだった印刷業の話になりました。

新宿区には大手印刷会社の本社があり、むかしから関連や下請けの印刷屋さんが神楽坂・飯田橋を中心に新宿区にたくさんあります。弊社もそのような印刷会社が集まっている地域に工房があります。

しかしご存知かもしれませんが紙の印刷業界は元気がありません。

デジタル・IT化によって、紙に印刷という需要は減少しました。

情報は新聞や雑誌やチラシからではなく、スマホの液晶をとおして手に入れる時代になりました。

ニュースはヤフーニュースを見て、会社案内やチラシ・ビラはホームページを見て、POPはネットショップへ、名刺も電子署名など簡単にダウンロード・シェアできます。

つまりスマホで完結してしまいます。

便利ですが地元の印刷屋さんには大打撃です。

 

モノをもたない現代人の喉の渇き

お客さんにも聞かれたのですが、紙・印刷とくらべてメダルや社章などの貴金属・宝飾品は大丈夫なのでしょうか?

もちろんIT 化や時代のトレンドの影響は少なからず受けています。お手軽で効率のよいデジタルコンテンツのマーケットが大きくなるのは当然です。

印刷は媒体が紙そのものからデジタル機器にうつっているので、それに比べれば深刻ではありません。

現代の人々は、スマホ1つもつだけでなんでもできるのであまり本物を見なくなりました。

クレオパトラが身につけていたような黄金の装飾品は美術館でのみ見ることができます。

その美術館にいくのも面倒で、ネットで情報を入手しようとするかもしれません。

だからこそ形のあるモノがめずらしくなって輝きを増しているきがします。

モノをあまりもたなくなった現代人は、喉がカラカラに乾いています。(スマホ疲れ・SNS疲れもあります)

 

2020年は東京でオリンピックが開催されます。

1998年の長野オリンピックから22年ぶりの日本での開催で、東京での開催は56年ぶりです。

世界各国のトップアスリートは3年後、東京に集まってメダルをかけて戦います。

金メダルの授与式で、金属のメダルではなく、QRコードが印刷されたシールが渡されて、

 

金メダルおめでとう!

このシールに記載されているコードをスマホからアクセスして
最高の金メダルをダウンロードしてください!

東京オリンピックで金メダルはダウンロードできない-02

 

となったらどうしましょう。

選手もがっくしきてしまいます。

地球上、最高の結果をだして勝利したものに与えられるメダルは大きくてずっしりと重い、永遠に輝く金メダルです。

【体操男子】内村「めちゃめちゃ重い金メダル」

 


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