小判や古銭は日本独自の文化で完成した世界でも珍しい形状の硬貨でした。
江戸時代から継承される金属加工の技術は、記念メダルやコインのみならず古銭や小判の復刻(レプリカ小判)やオリジナル製作にもおみやげグッズやイベント・ノベルティ向けに活用することができます。
小判に刻まれている茣蓙目(ござめ)はまさに先代から続く鏨(たがね)の技術です。
SAKAMOTOは物産向けや雑貨店向けのものから純金・純銀製まで様々な種類の小判や穴あきコインを製造しております。
小判はどのように作るの?
小判は江戸時代を中心に実際に金貨としてつかわれた貨幣でした。小判のかたちは、米俵からきているといわれる独特の楕円形をしています。現在は、小判は貨幣としてはつかわれなくなりましたが、観光地のお土産や純金小判のような記念品として人気があります。
金製品・金属製品のつくりかたは大きく分けると、金属を溶かして型に流し込んでから固める「鋳造」(ちゅうぞう)と、金属の板を型にあわせて強い力でプレスして模様を出す「鍛造」(たんぞう)とに分かれます。
小判が流通した江戸時代では鋳造をベースに作られていましたが、明治以降は欧州から近代貨幣とともにやってきたプレス・鍛造の技術で作られています。美しい模様を正確に表現するためにはプレスのほうが適しており、純金小判など高い品質が求められる場合は、ほぼ例外なくプレス(鍛造)で製造されます。
小判の材質
小判の材質にはどのようなものがあるでしょうか?
材質 | 説明 |
金 gold | 最も高級な材質。K24(純金), K18(約75%が金), K10(約42%が金)。 用途、色味、予算等におうじて使い分けられます。 金・銀など貴金属は重さ指定があればこちらで直径、厚みを計算します。 |
銀 silver | 高級な材質。純銀は柔らかく傷つきやすいためスターリング シルバー(Silver925、銀の含有率92.5%)をつかう場合もあります。 |
真鍮 Brass | 安価で丈夫な材質。金属プレスなど鍛造でコインを製造するときに利用される。 通常は金メッキ・銀メッキ等でコーティングします。古美・いぶし仕上げのアンティーク加工も可能。 |
プレスの場合は主にこの3種類です。純金小判、18金小判、純銀小判など材質によって呼び名がかわってきます。この他にもプラチナでつくるプラチナ小判もあります。
小判の仕様
小判の形は正円ではなく楕円形のため外形は自由に決められます。幅広いものや細長いもの。
特に純金小判の場合は、大きさ(縦・横・厚み)で重量が決まり価格も決まるため、どのくらいのサイズ感にするかは重要です。
小判には横に無数の線が入っており、これをゴザ目と呼びます。元は偽造防止の意味を持っていたそうです。
ゴザ目は小判特有の装飾となっておりますが、ゴザ目をいれない小判はあまり聞きません。
ゴザ目もデザインする部分です。
小判の模様、平彫りと肉彫り
小判の模様には大きく平彫りと肉彫りの2種類の方法があります。
メダル製作や他の製作ページでも説明しておりますが、凹凸の段差で立体感を表現するものが平彫りです。文字は基本的に平彫りです。また山なりのカーブをつけて立体感を表現するものが肉彫りです。
コインに下敷きをあててピタッとくっつくのが平彫り、グラグラするのが肉彫りというと分かりやすいでしょうか?
SAKAMOTOは肉彫りの技術の高さが評価されており2011年に東京マイスターに認定されました。
金型代が高くなるのは肉彫りですが、そのぶん品物のグレードもぐんっと上がります。
製造代にはあまり影響しませんので、金型を肉彫りにして製品のレベルを上げるのも手です。
小判製造にかかる費用
小判をつくるのにかかる費用はどのくらい?
製作代合計 = 型代合計 + 小判製造代単価 × 枚数
- 金型代
- 抜き型代
- 小判製造代(材料代・サイズ・枚数・仕上げに依存)
金型と抜き型代は初期費用として、小判製作に必要な型となります。
簡単に説明すると金型は模様をだすための金型、抜き型は小判の形に切り落とすための型です。
純金小判の製造
純金小判の製造についても基本的には上記と同じ計算方法となります。
オプションで小判が純金であることを証明する造幣局の刻印を入れる場合は追加で費用がかかります。
また純金の場合は、加工代よりも材料代が大きなウェイトを占めます。また純金は毎日価格が変動しますので、金相場にあわせて小判の価格も変わってきます。
小判製作のスケジュール
- 金型製作 約1.5−2週間
- 小判製造 約2.5−4週間
上記の他にサンプルを作る場合は、サンプルに約1.5週間、純金小判の場合は枚数にもよりますが+1−2週間は見ていただけると助かります。
しかし納期があまりない、などの場合は急ぎで対応できる可能性がありますのでご相談・お問い合わせください。
オリジナル小判・純金小判・観光地のお土産小判の製作をご検討でしたら是非お問い合わせください。
お電話・メールも受け付けております。
小判のケースについて
純金小判のケースも作成いたします。桐箱が一般的ですがビロードやレザーのケースもございます。「こんなケースできるかな?」という質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。
小判のお見積もりはこちら
小判のお見積もりはお気軽にお問い合わせフォーマットからお問い合わせください。
また製作する小判のサイズや材質を選ぶだけで簡単にお見積もりができるツールをご用意しましたのでご利用ください。