金メダルの値段はいくら?純金なら437万円?

東京オリンピックまであと約645日

SAKAMOTOは記念メダルやオリジナルコインを製造しているため、ときどき「金メダルの値段はいくらなのか」について聞かれます。

前回のブログでオリンピックのメダルは純金ではないことについて触れました。

→「オリンピックの金メダルは金100%ではない?

 

もし2016年のリオオリンピックの金メダルの場合は、直径85ミリ、厚みが8ミリくらいあります。

金メダルは、表面・裏面に模様が立体的に掘られているので平らではありません。そのデザイン・彫りによって体積・重さが変わってきます。

 

純金メダルの重さ

もし表・裏ともに平らだった場合、直径85ミリの「純金メダル」は重さが約875g。

ざっくり金を1g5000円で計算すると、

純金メダルの金の材料代はなんと「437万円」になります。

実際は、これに金型代や加工賃がのってくるわけですからもっと高くなります。

 

Wikipediaによるとリオオリンピックの金メダルの数は307個ですので、純金メダル307個の合計は約13億円!

しかし実際にはオリンピックの金メダルは純金製ではないので、こんな高くはなりません。(「オリンピックの金メダルは金100%ではない?」)

 

金メダルの材質は何が正解というものは特にありませんが、一般的には真鍮や銅で製作して金メッキすることが多いです。

このパターンで製造すれば、40ミリ・50ミリ・60ミリなど大きさにもよりますが1個あたりの値段は1000−3000円台と落ち着いてきます。

スポーツ大会の金メダル、企業表彰の記念メダル、チャレンジコインなどもこのパターンが多いです。

 

高級な記念メダルにする場合は純銀やシルバー925でメダルを製造して金メッキでコーティングします。金を厚くつける厚付けや金張りといった手法で仕上げる場合もあります。オリンピックメダルはこの方式です。

なかには一点ものや少ない数で「純金製の金メダル」もつくります。

気をつけないといけないのは、コストをおさえようとしてアルミやプラスチックの材質でメダルをつくることです。

コストはおさえられますが、金メダルの重要な要素である「もらったときのズッシリ感」がありません。

金メダルはずっしり重くないといけません。重厚感だいじです!

 

オリンピック(パラリンピック)の金メダルを噛んだら歯形がつく?

 

金メダルを噛んだらどうなるか?

金メダルはプレスで硬くなる

オリンピックの表彰式を見てると、選手がときどき金メダルを噛んでいます。(噛んだふり)

みんなが思う疑問は、、、「金メダルを噛んだら歯大丈夫なの?

金メダルは金・銀のほかに銅や真鍮の素材でつくられています。

ご存知のかたもおおいと思いますが金や銀はやわらかい金属です。通常の状態では金銀の板は簡単に曲がりますし、歯で噛んだら歯型がつくでしょう。

しかし金メダルを製作するときはメダルの金型にセットしてプレス機で数十トンの力でプレスします。

その過程で金属の地金が締まり相当な硬さになります。また上にメッキでコーティングする場合はさらに強度が増すと言われています。

よほど力がつよくなりと手でメダルを曲げられなさそうです。。

ましてや勢いよく噛んだら、歯のほうが逝っちゃうかも。。

銅や真鍮製のメダルはだめです。固すぎます。死んじゃいます。

また次回はメダルを高級にするための仕上げの種類などについて触れていきます!

 

表彰・記念メダルの製作はこちら

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